土地強制収用 裁決申請へ 沼津駅 鉄道高架事業

ＪＲ沼津駅周辺の鉄道高架事業で、県と沼津市は県収用委員会に対し、反対派地権者の土地の強制収用に向けた裁決の申請を９月中旬に行う方向で最終調整に入りました。９月３日午後に県の川勝知事と沼津市長が会談します。
　ＪＲ沼津駅周辺の鉄道高架事業を巡っては、１９９６億円に上る総事業費や新貨物ターミナルの騒音や光害などを理由に地権者らが強く反対していますが、県と沼津市は２０１８年１０月、土地収用法に基づく測量調査に踏み切りました。市によりますと８月２７日までに地権者のうち１９人は土地の売却に応じましたが、残る８人は依然、応じていません。関係者によりますと、県と市は収用委員会に対する裁決申請の期限となる９月２０日を前に、最終調整に入り、９月３日午後、県の川勝知事と沼津市長が会談するということです。
「川勝知事が（きょう）どのような発言をするのか。どんどん進めろというのなら、こちらもそれなりに覚悟しなければならない」（原貨物駅に土地を売らない地権者の会・久保田豊会長）
　反対派の地権者は早急に今後の対応を協議する方針です。

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