にしてつ電車まつり　筑紫車両基地と西鉄８０００形の面影　２０１９年１０月２０日

今年（２０１９年）の「にしてつ電車まつり」は例年とはちがい、ステージで行われていたさまざまなイベントをなくし「電車解体・部品オークション」が行われた。
これは昨年（２０１８年）に行われた「西鉄バスの解体・部品オークション」が好評だったからかもしれない。

例年の流れだったら、ステージイベントでは吹奏楽部で有名な精華女子高校の演奏や、久留米のダンスグループ・九州男児新鮮組の踊りが見られたのだが、今回はそれがひとつもなかった。

そして、電車部品のオークションを見て思ったことが、若い人（特に２０歳以下）が多いということ。
さすがに５万円以上の高い値がつくオークションでは競り落とせてはいなかったが、その他の商品ではほぼ若い人たち（だいたい男子）だけでオークションが行われていたといっても良いだろう。

にしてつ電車まつりは「鉄道の日」の１０月１４日前後の日曜日にいつも開催されるのだが、この「鉄道の日」という記念日が制定されたのが１９９４年（平成６年）。
東京では１９９５年以降、東京都千代田区の日比谷公園にて「鉄道フェスティバル」というイベントが毎年開催されている。

この「鉄道の日」というイベントが制定された
からこそ、かつてはマイナーだった鉄道趣味も
今は若い人たちを中心にメジャーといって
いいほどの文化趣味に発展してきたのだと思う。
今回オークションに参加した若い人々は、
小さな頃から毎年行われている各地の鉄道
イベントに親に連れられて参加しているはずだ。

戦後の日本は写真を撮るカメラが、たいへん貴重なものであったために、鉄道を趣味としている人は基本的に医者などのお金持ちが多く、鉄道ファンもそんなに多くはなかったと聞いている。
しかし、日本が豊かになるに連れてその趣味の裾野が広がり今の隆盛に至っているというところだろうか。

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