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北陸新幹線、代車が使えない 専用設計・周波数など壁に

台風19号による千曲川の氾濫で、北陸新幹線の多くの車両が浸水した痛手がjrにのしかかっている。水につかった車両が北陸新幹線全体の3分の1にのぼる上、「代車」を使えない北陸新幹線ならではの特殊事情もあり、完全復旧を遠ざけている。
 浸水したjr東日本長野新幹線車両センター(長野市)は、長野駅から10キロほど金沢方面寄りの線路沿いにある。北陸新幹線は、jr東の「e7系」19編成、jr西の「w7系」11編成の計30編成で運用されており、このうち車両センターに止めていたe7系8編成とw7系2編成が水につかった。ある新幹線技術者は「床下には車輪だけでなく、モーターやブレーキを制御する電子機器も多い。半導体が水につかってしまえば、部品全体を交換するしかない」と話す。
 e7系、w7系とも2015年の北陸新幹線開業に合わせて開発された最新鋭車両。1編成12両の製造費は約33億円とされ、仮に被災した10編成がすべて廃車となった場合、損害額は車両だけで三百数十億円にのぼる計算だ。
 新幹線は沿線の電力会社の周波数をもとに、東海道、山陽、九州は60ヘルツ、東北、上越は50ヘルツを採用している。ところが、北陸は東京電力(50ヘルツ)、中部電力(60ヘルツ)、東北電力(50ヘルツ)、北陸電力(60ヘルツ)と目まぐるしく沿線の周波数が切り替わるため、専用の切り替え対応システムを搭載した車両しか走れない。さらに、かつて在来線の難所として知られた群馬・長野県境の碓氷峠越えにあたる安中榛名―軽井沢の区間は、全国の新幹線でも有数の急勾配な箇所だ。このため、e7系やw7系はモーター出力やブレーキ性能を高めた専用設計となっており、他の車両で置き換えられないという。

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